旧竹澤書店ビル(現ノベルズ)倒壊防止補強工事
建築 / 商業施設・テナントビル
今回採用したSRF工法は、軽量な材料を使用するため、手が届く範囲で施工が可能であり、大がかりな機材を必要としません。
そのため、補強工事の事前準備に時間をかける必要がなく、短い工期で施工が行うことが出来ました。
柱の近くや狭い作業スペースでも、ベルト材の巻き付け方法を変更することで、余分な解体作業を行うことなく進められるように工夫しました。
この工事は2月に長野県で行いましたが、接着剤の特性上、気温が0℃未満の場合は十分な性能を発揮できないため、天候や気温を事前にしっかりと確認し、適切な条件のもとで施工を進めました。
地域の町おこしプロジェクトの対象物件(ノベルズ)であり、このような地域活性化のプロジェクトに、補強工事を通して携われたことは、非常に貴重な経験となりました。工事後にはオーナー様のご意向で、地域の方々を招いた建物の内覧会も開催され、今後の古い建物のメンテナンスを考えるきっかけやSRF工法の紹介としても役立てていただきました。
さらに、この物件は第2回SRF事例表彰において、大賞をいただくことができました。